駅のホームで踊る「見送りおわら」を楽しむ観光客らで混雑する列車=2016年9月4日、JR越中八尾駅

駅のホームで踊る「見送りおわら」を楽しむ観光客らで混雑する列車=2016年9月4日、JR越中八尾駅

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見送りおわら、ホーム使えず 土日の2、3日

北日本新聞(2017年8月22日)

■JR西「安全を考慮」 4日は例年通り

 9月1~3日に富山市八尾町中心部で行われる「おわら風の盆」に合わせ、福島(ふくじま)おわら保存会の青年男女がJR越中八尾駅(富山市八尾町福島)のホームで披露してきた恒例の「見送りおわら」が今年、同駅前で行われることになった。2、3の両日が土、日曜日に当たり混雑が予想されるため、JR西日本金沢支社が、安全上の理由からホームでの披露を取りやめるよう同保存会に求めた。長年続いている"おもてなしの場"が移ることに、地元から戸惑いの声も上がっている。平日の4日は例年通りホームで行う。(八尾・婦中支局長 正橋悠)

 「見送りおわら」は毎年、2~4日の早朝に行ってきた。JR越中八尾駅には町中心部で踊りや唄を楽しんで一夜を明かし、始発列車で帰る観光客らが大勢集まる。乗客は車窓から演技を眺め、踊り手に手を振るなど、八尾を離れる最後の瞬間までおわら風の盆の余韻に浸る。

 JR西日本金沢支社によると、昨年はホームが混み合い、乗客がホームから転落したり、ぶつかってけがをしたりする可能性があった。混雑のため列車に乗れなかった人もいたという。

 今年は例年以上の混雑が予想され、乗客の安全を考えて同保存会に駅前での実施を申し入れた。保存会と話し合いを重ね、2、3の両日は駅前で、4日はホームで行うこととなった。同支社は「お客様の安全を考慮した上での対応。来年以降は今年の状況を見て判断する」としている。

 県内外の観光客から人気を集める風の盆のもてなしの一つとなっているだけに、同保存会の宮島章司会長(66)は「観光客の皆さんに気持ちよく帰ってもらうために行ってきた」と強調し、「毎年頑張って披露してくれている若者たちが気の毒だ」と残念そうに話した。

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