小諸市氷地区に残る風穴。近づくと冷気が感じられる

小諸市氷地区に残る風穴。近づくと冷気が感じられる

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「風穴」全国サミット、小諸で9月 商都支えた「宝」発信へ

信濃毎日新聞(2017年8月24日)

 天然の冷蔵庫と言われる「風穴」の全国サミットが9月2、3日、小諸市で開かれる。市民らでつくる実行委員会が主催し、小諸では初めて。蚕の卵の貯蔵にも使われた風穴は、蚕糸業で発展した「商都小諸」の歴史に深く関わっており、実行委は「地域の宝である風穴を広く発信したい」としている。

 実行委によると、小諸では300年ほど前から、風穴で夏場用の氷や食料などを保存してきた。明治期には蚕の卵も貯蔵。低温で孵化(ふか)時期を調整でき、生糸の大量生産につながったという。市内にかつて14基あった風穴のうち、現在使われているのは氷地区の1基のみ。近年は風穴を見直す動きが出てきて、2015年には氷地区の住民が保存会を結成している。

 2日は市民交流センターで風穴や養蚕の史料、全国の研究成果の展示の他、繭から糸を手繰る「座繰り」体験などがある。専門家らによるシンポジウムは定員に達したが、会場外にもライブ中継する。3日は一般社団法人「こもろ観光局」企画の風穴や観光名所を巡るバスツアーがある(締め切り済み)。

 サミットは4回目。昨年は上田市で開き、200人以上が来場したという。実行委員長の大西崇弘さん(70)は「小諸のクールスポットとして、風穴を観光資源にしていきたい」と話している。問い合わせはこもろ観光局内の実行委事務局(電話0267・22・1234)へ。

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