富山県美術館(富山市木場町)の全面オープンが26日に迫る中、開館記念展「生命と美の物語 LIFE-楽園をもとめて」(北日本新聞社など主催)の展示作業が24日完了した。会場には古今東西の名作がそろい、幕開けの準備がいよいよ整った。
開館記念展は、時代やジャンルを超え、多くの芸術家がその本質に迫ろうとした「生命」をテーマに掲げた。「愛」「夢」など8章で構成し、国内外の有名美術館が所蔵する170点を2階の展示室に並べる。
作業は19日に始まり、24日は、日本のシュールレアリスムの一つの到達点と称される靉光(あいみつ)の「眼のある風景」(東京国立近代美術館蔵)などを壁に掛け、高さや隣の作品との間隔を確かめた。八木宏昌学芸課長は、ルノワールやシャガール、土田麦僊(ばくせん)らの名画が飾られた展示室を見渡し、「オープニングにふさわしい作品がそろった。美術の持つ力を実感してほしい」と語った。
25日は臨時休館するが、屋上庭園とレストラン、カフェは利用できる。