「サマー・シーズン」の幕開けを飾った「北国の春」=県利賀芸術公園

「サマー・シーズン」の幕開けを飾った「北国の春」=県利賀芸術公園

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人間の内面浮き彫り SCOTサマー・シーズン開幕・利賀

北日本新聞(2017年8月26日)

 演劇の祭典「SCOTサマー・シーズン2017」が25日、南砺市の県利賀芸術公園で開幕し、劇団SCOT主宰の鈴木忠志さんが演出した「北国の春」と「サド侯爵夫人(第2幕)」を上演した。実力派の俳優陣が集結し、日本の歴史や精神性が伝わる迫真の演技を繰り広げた。9月10日まで。

 サマー・シーズンは1982年に利賀フェスティバルとして始まった。今回は「昭和」をテーマに「ニッポンジンハ、ドコニイテ、ドコヘイクノカ」と題した3作品をはじめ、海外作品を含めた計5演目を発表する。

 新作の「北国の春」は利賀山房で披露した。自立できない男と家族の悲劇を描いた作品で、昭和に大ヒットした千昌夫の流行歌をテーマ音楽に用いた。出演者は多彩な表情やせりふ回しで孤立や暴力など人間の深い内面を伝えた。

 2007年に初演した三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」は演出を新しくし、新利賀山房で久々に上演。美空ひばりの音楽が物語を彩り、昭和の日本人の考えやメッセージを届けた。

 9月4日から始まる「アジア演出家フェスティバル」では、近代劇の名作「人形の家(第3幕)」を題材に、5カ国の若手演劇人がそれぞれ演出した作品を上演する。

 県、南砺市、県文化振興財団主催。

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