巨大壁画の色落ちした部分を丁寧に塗り直す参加者=26日、福井県小浜市下根来

巨大壁画の色落ちした部分を丁寧に塗り直す参加者=26日、福井県小浜市下根来

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鯖街道の象徴「巨大壁画」が復活 小浜市下根来

福井新聞(2017年8月27日)

 福井県小浜市下根来の住民らが26日、地域の名所となっている「鯖街道」のシンボルの巨大壁画を11年ぶりに塗り直した。参加者は、色落ちしている部分を上からペンキで丁寧に塗るなどした。

 塗り直しは、同市遠敷地区の住民らでつくる「遠敷丹後街道まちなみ保存推進会」が、市民発案による地域活性化事業を補助する市の「いいとこ小浜づくり協働推進事業」に提案、6月に案が採択されて実現に至った。7月は、同市検見坂の「神楽巡行壁画」を塗り直した。

 下根来区の壁画は縦約8メートル、横約35メートル。白と黒を基調に、サバとワシが描かれている。同壁画周辺は、鯖街道を駆け抜ける「鯖街道ウルトラマラソン」の給水地点で、鯖街道のシンボルでもある。

 この日は、地元有志でつくる「下根来さみどり会」や同推進会、市職員ら15人が参加した。11年の歳月で、もともと黒色だったサバとワシが紺色に色落ちしていたため、上から丁寧に塗り直してシンボルをよみがえらせた。

 下根来さみどり会の山本慶市会長(66)は「ようやく生き返ったように思う。また新たに、壁画に親しみを持ってもらえるようになれば」と話していた。

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