関西電力は28日、立山黒部アルペンルートの黒部ダム-扇沢(長野県大町市)間で運行している「関電トンネルトロリーバス」について、2019年に15台全てを電気バスに切り替えると発表した。1回10分で充電を完了する「車載パンタグラフ方式」の車両で、同社によると国内での導入は初めて。
導入する電気バスは屋根のパンタグラフから取り込んだ電気を車載バッテリーに充電し、1回につき片道6.1キロの運行区間を2往復できる。トロリーバスに比べ消費電力やメンテナンス費用が小さく、年間で約4000万円の経費削減を見込めるという。
トロリーバスは道路の上空に張った架線からポールで受電しながら走行する車両。国内では関電トロリーバスのほか、立山黒部貫光が「立山トンネルトロリーバス」(室堂-大観峰)を運行している。関電トロリーバスは1964年に開業し、これまでに累計6000万人以上が乗車している。