新シリーズを発表したサントリーワインインターナショナルの山崎社長(左から2人目)ら=28日、塩尻市

新シリーズを発表したサントリーワインインターナショナルの山崎社長(左から2人目)ら=28日、塩尻市

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ワイン「塩尻産」前面に サントリー、独立シリーズに格上げ

信濃毎日新聞(2017年8月29日)

 サントリーワインインターナショナル(東京)は28日、塩尻市産ブドウを醸造したワインの新シリーズ「サントリー塩尻ワイナリー」を9月に発売すると発表した。これまで同市産については全国5カ所の産地シリーズの一つとして展開してきたが、同市内にある同社の塩尻ワイナリー(醸造所)で醸造したワインが国内外のコンクールで高い評価を受けたことなどから、独立したシリーズに「格上げ」。産地名を前面に出し、「塩尻」の文字を目立つようにラベルデザインを一新した。

 同社はこれまで、山梨県甲斐市にある「登美の丘ワイナリー」の自社農園で栽培、醸造するワインのみを旗艦の独立したシリーズとして展開してきた。

 新シリーズは5種類。豊かな果実香と柔らかな口当たりの「塩尻マスカット・ベーリーA2015」(参考価格税別2760円)、カシスのような香りと力強い味わいが特長の「岩垂原メルロ2014」(同8千円)、甘い香りと柔らかな味わいの「塩尻メルロ ロゼ2016」(同2千円)など。

 7月に開かれた国産ワインの品評会「日本ワインコンクール2017」では、塩尻ワイナリーで醸造したワインが金賞を受賞している。

 同社は13年、同ワイナリーの生産設備を増強。3千〜5600リットルの小規模なステンレス製発酵タンク計10基を導入し、畑ごとに異なる土壌や風土の特色をきめ細かく製品に反映できるようにした。今季は昨季より3千本多い2万1千本を生産する計画。

 同社によると、国産ブドウのみを使い、国内で製造した「日本ワイン」は人気がある。同社は2年前からはシンガポールや香港などにワインを輸出しており、山崎雄嗣社長は28日、同ワイナリーで会見し、「今後輸出量を拡大できれば、塩尻市産の割合が増えていく」と説明。主力の山梨県産に加え、塩尻市産の輸出も強化する方針を示した。

 近年、長野県内で収穫したブドウを使ったワインの生産が活発になっており、小規模なワイナリーの開設が相次いでいる。サントリーワインインターナショナルといった大手酒造会社も注目し、メルシャン(東京)は塩尻市産のほかに、上田市にある自社管理の畑で収穫したブドウを使ったワインをシリーズ化。サッポロビール(同)も北安曇郡池田町産のブドウを使ったワインを、同社の最高峰ブランドとして展開している。

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