福井市本郷地区の特産「本郷イチジク」が収穫のピークを迎えている。23日は朝早くから、生産者たちがビニールハウス内で赤紫に色づくぽってりとした実を次々収穫していった。
生産者の西田喜照さん(74)、美弥子さん(73)夫妻=同市八幡町=が育てるイチジクは皮まで食べることができ、上品な甘さがふんわりと口の中に広がる。今年は8月上旬から本格的な収穫を始めた。甘さは例年並みという。毎日、色づき具合や柔らかさを確かめながら200個ほどを収穫している。
地区の特産品を作ろうと、2000年から栽培を始めた。当初10軒ほどあった生産農家は現在3軒。西田さん夫妻は二つのビニールハウスの中で約50本を育てている。
西田さん夫妻によれば、イチジクは油との相性が抜群という。生で食べてもおいしいが、油でさっと炒めて食べたり、ジャムにして味わうのもおすすめ。
「本郷イチジク」やイチジクを使ったパウンドケーキ、ジャムなどは同市河増町の農産物直売所「喜ね舎愛菜館」などで販売している。