阿智村浪合の治部坂高原スキー場で開園中の「100万本のコスモスガーデン」で、コスモスが見頃を迎えている。涼風が吹き抜ける標高約1200メートルのゲレンデには、紫、ピンク、白色の花が咲き誇り、訪れた観光客が秋を楽しんでいる。
同スキー場支配人の谷川和久さん(52)によると、今年は4月の残雪による種まきの遅れと8月中旬の日照不足の影響などで、例年より1週間ほど開花が遅れた。花は現在七分咲きで、コスモスガーデンが閉園する9月27日まで楽しめるという。
オートバイのツーリングで立ち寄った名古屋市の会社員鈴木清孝さん(60)は「ここは涼しくて気持ちが良いね。この時季にこれだけのコスモスが見られるのは珍しい」と話し、一面に広がる花々を見つめていた。
9月9、10日は「コスモスまつり」を開き、地元野菜などを販売する。18日までの3日間は午後6〜10時、「ナイトガーデン」を開園し、星空の下でコスモスをライトアップする。谷川さんは「コスモスとコスモ(宇宙)を両方楽しんでもらえます」と、大勢の来場を期待している。