氷見市は1日、市出身の漫画家、藤子不二雄(A)さんの原画などを展示している潮風ギャラリー(同市中央町)の開館10周年記念事業を発表した。10、11月に謎解きをしながらまちなかを巡る「宝探しラリー」を実施。10月6日に記念式典を開くほか、展示の一部入れ替えも行い、節目を祝う。林正之市長が定例記者会見で説明した。
ラリーは「忍者ハットリくん 氷見に隠された秘宝」と題し、10月1日にスタート。参加者は潮風ギャラリーなどで配布するシートを持って、ひみ番屋街など4カ所のチェックポイントを回り、キーワードを集める。先着1万5千人に、オリジナルグッズがもらえる「クリア賞(参加賞)」を用意。抽選で3人に、藤子(A)さんの直筆サイン入り複製原画を贈る。
記念式典は10月6日午後1時半から、市いきいき元気館で開く。藤子(A)さんが推薦したコラムニスト、ブルボン小林さんによる記念トークのほか、新町保育園児の踊りや、キャラクターグリーティングがある。7日からは、潮風ギャラリー1階の展示品のうち、30点以上の複製原画を入れ替え、藤子(A)作品の新たな魅力を発信する。
潮風ギャラリーは中心街の空き店舗を活用して2007年10月にオープンし、藤子(A)さんの原画や足跡を紹介している。8月にアニメツーリズム協会が選ぶ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に選ばれた。
林市長は「聖地選定を追い風とし、より多くの人が訪れるよう盛大な記念事業にしたい」と意欲を語った。
同ギャラリーは、16年4月から北日本新聞社が指定管理者となり企画・運営している。