自費出版した写真集「伊那谷の鉄道風景」を手にする菅沼さん

自費出版した写真集「伊那谷の鉄道風景」を手にする菅沼さん

長野県 伊那路 鉄道

飯田線「一瞬の美」写真集に 飯田高の教諭「気付いて」

信濃毎日新聞(2017年9月2日)

 鉄道愛好家で飯田高校教諭の菅沼直樹さん(64)=飯田市白山町=が、JR飯田線が走る四季折々の景観を撮影した写真集「伊那谷の鉄道風景」を自費出版した。同線の全通80周年に合わせ、美しい自然に溶け込んで走る列車の魅力を地域の人に再発見してほしい―との思いを込めた。

 写真集は、県内区間を中心に2008年から撮影した約80点を春夏秋冬の順に収録した。桃の花が咲き乱れる中を快走する列車をスローシャッターで撮影した作品や、朝日に赤く染まった中央アルプスを背景に走る姿など、一瞬の美を捉えた作品が目を引く。青色が特徴の119系E4編成が、紅葉の平岡ダム湖沿いを走る色合い豊かな作品もある。

 菅沼さんは、大きく弧を描いて走る名所「Ω(オメガ)カーブ」が見える同市曙町で生まれ育った。幼少期にはよく母親に連れられて飯田線を見に行き、入線する多彩な旧型車両に心引かれたという。写真を始めたのは大学時代。松本市で勤務していた1998年、大糸線を走ったSLを撮影したことがきっかけで、鉄道写真にのめり込んだ。

 勤務する飯田高校では、約4割の生徒が飯田線で通学しているが、同校に赴任後、毎秋に開いている飯田線の写真展で、生徒から「こんな景色あったの」と驚かれることもあるという。「毎日通学で利用するだけに、沿線の美しさは見過ごされがちかもしれない」と菅沼さん。切石駅構内の急なカーブや、鼎駅近くから市街地を臨む夜景など、「身近にすてきな景色があることに気付いてもらえたらうれしい」と話している。

 B5変形判、82ページ。2千円(税込み)。120冊を発行した。平安堂の飯田、座光寺店で扱っている。

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