1日に解禁された底引き網漁で、しけのため2日遅れで出港した漁船が4日、石川県内の各漁港に戻り、赤く輝くタイや甘エビなど日本海の幸を水揚げした。秋を告げる初物は5日午前から鮮魚店やスーパーに並ぶ。
金沢港には4日午後5時過ぎから次々と漁船が到着した。午後7時半から県漁協かなざわ総合市場で競りに掛けられ、卸売業者が威勢のいい掛け声を響かせた。漁獲量は甘エビが例年並みの4.6トンで、メギスは9.5トン、ハタハタは3.2トンといずれも例年より少なめだった。
加賀市の橋立漁港には、午後3時半ごろから漁船9隻が戻り、甘エビや赤ガレイなどを水揚げした。漁獲量はやや少なめだった。