特設舞台でみやびやかに舞う稚児たち=下村加茂神社

特設舞台でみやびやかに舞う稚児たち=下村加茂神社

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稚児舞 古式ゆかしく 射水・下村加茂神社

北日本新聞(2017年9月5日)

 国の重要無形民俗文化財に指定されている射水市の下村加茂神社(野上克裕宮司)の稚児舞が4日、同神社境内の特設舞台で奉納され、子どもたちが古式ゆかしい舞を披露した。

 稚児舞は、秋の収穫に感謝する同神社の秋季例祭で毎年奉納されている。伝統を守って執り行っており、古式にのっとった化粧法で頬紅などをさして衣装をまとった稚児は、舞が終わるまで土を踏んではならないとされる。

 ことしの稚児は、下村小学校4年の堀越創太君と小西洸輝君、大西倫太郎君、藍口純君の4人が務めた。

 4人は野上宮司の自宅から大人に肩車されて村内を回って舞台に上がった。太鼓と笛の演奏に合わせ、2人舞の「鉾(ほこ)の舞」や4人舞の「林(りん)歌(か)」、チョウが優美に花園を舞う様子を表した「胡蝶の舞」など計9曲を踊った。

 境内には大勢の見物客が訪れ、子どもたちの美しい所作に見入ったり、カメラに収めたりしていた。

 下村加茂神社は、1066年に京都の下鴨神社から分(ぶん)祀(し)されたと伝えられる。下地域が下鴨神社の荘園だったことから、稚児舞や流鏑馬(やぶさめ)の「やんさんま祭り」など、平安時代の京都の文化を色濃く残す催しが伝承されている。

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