タンク(右下)内の発酵の状態を確認する稲垣プロジェクトリーダー=砺波市三郎丸

タンク(右下)内の発酵の状態を確認する稲垣プロジェクトリーダー=砺波市三郎丸

富山県 砺波・南砺・五箇山

県産酵母でウイスキー 若鶴酒造が県立大と開発へ

北日本新聞(2017年9月6日)

 若鶴酒造(砺波市三郎丸、串田茂社長)は同所のウイスキー製造所「三郎丸蒸留所」で、県産大麦から見つかった酵母を用いたウイスキーの製造に乗り出した。5日は、この酵母を加えた麦汁を発酵させる工程が報道関係者に公開された。今後、2度の蒸留を経て今月中旬に約420リットルの原酒を樽(たる)詰めする。原酒は3年以上熟成させるため、商品化は2020年以降になるという。

 県産酵母は県立大の尾仲宏康地域連携センター特任研究員が7年前に高岡産の六条大麦から発見した「とやま産(う)まれの酵母」。この酵母を使用した地ビールや日本酒、ワインは県内でそれぞれ商品化されているが、ウイスキーに用いるのは初めてという。

 同社は今年3月、県産酵母を使ったウイスキーを共同開発することで県立大と合意。製造に先立ち県産酵母の分析も行い、発酵させる力が強くフルーティーな香りに仕上がるなどの特徴を確認した。

 この日公開された発酵工程では、発酵槽(タンク)に入った麦汁の表面全体に白い泡が浮かび順調に発酵が進んでいることをうかがわせた。

 同社ウイスキープロジェクトリーダーを務める稲垣貴彦GRNホールディングス取締役は「富山の風土が育んでくれた酵母により、香り高いウイスキーに仕上がることを期待している」と述べた。

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