穴水町が出資する「能登ワイン」(同町旭ケ丘)で8日、ワイン用ブドウの収穫と醸造作業が始まった。同社は10月中旬まで昨年並みの150トンの収穫を見込んでおり、15万本のワインを造る。最初にお目見えするのは、11月9日発売の「能登ワインヌーボー」となる。
社員は旭ケ丘の醸造所に隣接する自社管理農園で、房が15~20センチに実った白ワイン用品種「シャルドネ」を収穫した。ブドウは破砕機やプレス機に掛けられ、発酵用タンクに果汁が詰められた。
能登ワインによると、8月の日照不足の影響が心配されたが、出来に問題はなく、色づき、糖度とも十分という。吉田穣(ゆたか)製造課長(51)は「今年もいいブドウが採れ、ヌーボーは期待できる味わいになる」と語った。