第20回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭のポスターが張られた新星劇場

第20回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭のポスターが張られた新星劇場

長野県 蓼科・八ヶ岳・諏訪 祭り・催し

小津安二郎記念映画祭 茅野で16日開幕、20回目で9日間

信濃毎日新聞(2017年9月15日)

 茅野市蓼科高原を晩年の仕事場とした小津安二郎監督(1903〜63年)にちなむ「第20回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」は16日、同市で開幕する。住民ボランティアでつくる実行委員会の主催で、20回の節目を盛り上げようと、会期を例年の2日間から9日間に延長。10程度だった上映作品も29に増やし、日替わりで楽しんでもらう。

 16日はJR茅野駅近くの新星劇場が会場。午後2時から活動弁士沢登翠さんの語りで小津監督の無声映画「生れてはみたけれど」(32年)、同6時から山田洋次監督が小津監督の「東京物語」(53年)に着想を得た「家族はつらいよ」(2016年)を上映する。17〜21日は同劇場で1日3作品、22日は2作品を紹介する。

 23日は、茅野市民館で午後5時10分から「秋刀魚(さんま)の味」(62年)を上映する前に同作品に出演した女優岩下志麻さんが思い出を語る。「小早川家の秋」(61年)に出演した女優司葉子さんも、新星劇場で午後1時35分からの同作品上映前に登場する。茅野市民館では、岩下さんと司さん、小津作品のプロデューサーだった山内静夫さんによるトークもある。

 24日午前10時からは諏訪地方でロケをした「バースデーカード」(16年)を茅野市民館で上映。上映後に吉田康弘監督と出演した女優の橋本愛さんによるトークがある。

 関連イベントとして、23日に映画祭に招いた映画監督との交流パーティー(会費2千円)や酒を酌み交わす「監督居酒屋」(同3千円)などを予定している。問い合わせは事務局の市観光課(電話0266・72・2101)へ。

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