石川県産米の新品種「ひゃくまん穀(ごく)」の刈り取り作業が19日に始まる。県内の水田では、大粒の稲穂が黄金色に実っているものの、収穫直前に台風18号の接近が予想され、生産者をやきもきさせている。
県が9年かけて開発したひゃくまん穀は大粒で、収量がコシヒカリより約2割多い。今年度は約250ヘクタールで作付けされ、計1500トンの出荷が見込まれている。10月5日に県内のスーパーなど約250店で一斉発売される。
JA全農いしかわや県などによる13日の刈り取り適期調査を受け、生産者部会南加賀支部は台風通過後とみられる19日からの刈り取り開始を決めた。県によると、金沢や能登では今月下旬に収穫作業が始まり、10月上旬まで続く見通し。