奥能登国際芸術祭の作品で彩られた沿道を疾走する参加者=珠洲市内

奥能登国際芸術祭の作品で彩られた沿道を疾走する参加者=珠洲市内

石川県 輪島・珠洲・能登金剛

自然も芸術も満喫 ツール・ド・のと2日目 珠洲の芸術祭鑑賞

北國新聞(2017年9月18日)

 アートで彩られた「さいはての地」を、銀輪がさっそうと走り抜けた。「シンクランプレゼンツ第29回ツール・ド・のと400」(同実行委、北國新聞社主催、県自転車競技連盟共催)は2日目の17日、輪島市から海沿いを通り、七尾市能登島までの165・5キロで行われた。珠洲市では、奥能登国際芸術祭(本社特別協力)の作品が沿道に設置され、参加者は自然と芸術の融合した風景を満喫しながらペダルをこいだ。
 珠洲市内のコース周辺には、バス停をアルミ製のパイプで包み込むようにした作品や、海岸の漂着物で鳥居に仕上げた作品などが点在し、参加者は力強く疾走しながら鑑賞も楽しんだ。第1回大会から29回連続出場している川端明さん(69)=内灘町=は「芸術祭のパンフレットを持った若い人の姿も多く見掛けた。今までと違った視点で奥能登の景色を楽しむことができた」と話した。
 台湾・台北市から自転車仲間5人で参加した旅行業経営鄭世賢(テイセイケン)さん(40)は「日本海や田園の風景とアートが重なり、景色の中で特に印象に残った」と笑顔を見せた。会社員劉玉棟(リュウギョクトウ)さん(39)は「古いバス停をアートに仕立てた作品が斬新だった」と振り返った。
 5人は、台湾人向けに日本各地でのツアーを実施する「昇龍」(長野県白馬村)の企画で、3日間で能登半島を1周するチャンピオンコースに参加した。同社は来年以降、ツール・ド・のとを組み込んだ台湾人向けツアーを企画する予定で、傳正功(フマサノリ)社長(45)=台湾・台南市出身=は「台湾で健康志向から自転車がブームとなっている。能登の自然を満喫できる魅力を紹介したい」と意気込んだ。
 参加者は午前7時に輪島市マリンタウンを出発し、千枚田や塩田などを眺めながら大会3日間で最長となるコースを走った。2日目のゴールとなる七尾市の能登島生涯学習総合センターに到着すると、能登島の女性ボランティアグループ「すみれ会」が調理した豚汁を味わった。
 18日の最終日は、氷見、高岡、小矢部の各市を通り、ゴールとなる内灘町の県立自転車競技場まで走る。ツール・ド・のと400実行委は台風18号の接近に伴い、同日朝までに中止かコースを変更して実施するかを判断する。

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