戦後の日本画家の挑戦をテーマにした作品が並ぶ福井県立美術館名品200選展の第4部=15日、福井市の県立美術館

戦後の日本画家の挑戦をテーマにした作品が並ぶ福井県立美術館名品200選展の第4部=15日、福井市の県立美術館

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戦後日本画の挑戦一堂に 福井県立美術館40年企画展

福井新聞(2017年9月19日)

 福井県立美術館の開館40年を記念した特別企画展「県立美術館名品200選」(福井新聞社共催)を締めくくる第4部「日本画への挑戦 破壊と創造」が15日、福井市の同館で始まった。終戦後、新しい日本画の表現に挑んだ横山操、小倉遊亀、三上誠らの代表作を中心に計54点を展示している。10月22日まで。
 
 戦後の日本画壇で非近代性、古い体質を非難する論調が強まる中、それまでの日本画の常識にとらわれずに革新的な表現に挑んだ作家に光を当てている。

 象徴的な作品は「日本画壇の風雲児」と称された横山操のモノトーンの大作「川」(縦2・26メートル、横6・3メートル)。うらぶれた川沿いの集合住宅が、巨大なキャンバスをさらにはみ出すような迫力で描かれ、作者のスケール感やバイタリティーが伝わってくる。同作は同館開館1年目に寄贈された作品でもある。

 女性で初めて日本美術院の同人となった小倉遊亀の作品からは、戦前と戦後の作風の変化が楽しめる。髪の毛1本1本を描くような緻密な筆致が戦後は大胆になり、力強いデフォルメが印象的な作品に変化。西洋の作家たちの影響もうかがえる。

 戦後の若手作家たちが立ち上げた「パンリアル美術協会」に所属し、日本画壇に新しい風を吹き込んだ三上誠(福井市出身)、横山操のまな弟子だった米谷清和さん(同)、松下宣廉さん(福井県永平寺町出身)の作品も並ぶ。

 一般・大学生500円、高校生以下無料。問い合わせは県立美術館=電話0776(25)0452。

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