家持の自筆の署名がある「太政官符」に見入る来場者=高岡市美術館

家持の自筆の署名がある「太政官符」に見入る来場者=高岡市美術館

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家持の自筆署名に関心 高岡市美術館で生誕1300年展公開始まる

北日本新聞(2017年9月23日)

 越中国守で万葉歌人の大伴家持の生誕1300年を記念した企画展「家持の時代展」の一般公開が22日、高岡市美術館で始まった。家持と奈良時代に関する県内外の貴重な歴史資料など96点が並び、来場者が家持の人生に思いをはせた。10月22日まで。

 文化庁や奈良国立博物館などの協力で、国宝や重要文化財も展示した。家持の自筆の署名がある「太政官符(だじょうかんぷ)」は、2点しか現存しないうちの1点。来場者が足を止め、「家持」の名前を確認していた。

 自筆を初めて見た富山大人文学部の鈴木景二教授は「展示品の貴重さ、豊富さに感心した。射水市の赤田(あかんだ)1遺跡から出土した草仮名(そうがな)墨書土器は平仮名成立の謎を解く鍵になるもの。文字資料としても非常に興味深い」と話した。

 23日午後2時から、高岡市万葉歴史館の坂本信幸館長が「大伴家持と越中国(えっちゅうのくに)」と題して講演する。聴講無料。

 企画展は高岡市、市教育委員会、市美術館、市万葉歴史館、市立博物館、北日本新聞社主催。

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