女人衆が座る畳を丁寧に拭く女性たち

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儀式の舞台きれいに 24日、芦峅寺で布橋灌頂会

北日本新聞(2017年9月23日)

 24日に立山町芦峅寺で行われる女人救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」に向け、地元の女性10人が22日、ざんげの儀式の舞台となる閻魔(えんま)堂内と周辺を清掃した。一帯には3年ぶりの開催を知らせるのぼり旗やテントが立ち並び、女人衆や見学者らを迎える環境が整った。

 布橋灌頂会は女人禁制のため入山を許されなかった女性たちが、この世とあの世をつなぐとされた布橋を白装束姿で渡り、極楽往生を願う儀式。現在は地元住民や町、北日本新聞社などでつくる実行委員会(会長・佐伯元信芦峅寺総代)が開催している。

 22日は女性たちが閻魔堂での月参りに合わせて清掃。女人衆が座る畳を拭き、御堂から布橋へと続く明念坂を掃いた。佐伯淳子さん(84)は「きれいになった。後は好天を祈るだけ」と笑顔を見せた。

 当日は午前10時から開会式、儀式があり、午後1時ごろから普段着のまま参加できる橋渡りの体験会(1人2千円、記念品付き)が行われる。

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