伊沢修二や東郷平八郎の書などが並ぶ展示コーナー

伊沢修二や東郷平八郎の書などが並ぶ展示コーナー

長野県 伊那路 祭り・催し

高遠歴史博物館で開館20年記念する特別展

信濃毎日新聞(2017年9月23日)

 伊那市高遠町歴史博物館で22日、開館20年を記念する特別展「20年の歩みに学ぶ」が始まった。旧高遠藩校「進徳館」にまつわる資料や、高遠町に縁がある芸術家や政治家の作品や愛用品など52点を展示。地域に根差した同館の歩みを伝えている。

 同館は1996年、合併前の旧高遠町が開館。今回は、これまで計55回開いてきた特別展の展示品を中心に紹介している。町ゆかりの画家・書家である中村不折の作品をはじめ、町出身で教育家・政治家の伊沢修二の書、高遠藩で砲術や儒学を教えた阪本天山の銃などが並ぶ。日露戦争で連合艦隊を率いた東郷平八郎が町内の八幡宮に寄せた書もある。

 会場の一角には、資料のアーカイブ制作を進める同館の事業を紹介するコーナーもある。笠原千俊館長(63)は「市民の皆さんの学習センターとしての役割も高めていきたい」と話している。

 特別展は12月10日までの午前9時〜午後5時(祝日を除く月曜と10月10日、11月24日休館)。入館料は一般400円、小中学生200円。問い合わせは同館(電話0265・94・4444)へ。

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