鮮やかな笠さばきで麦屋節を踊る越中五箇山麦屋節保存会の踊り手=地主神社

鮮やかな笠さばきで麦屋節を踊る越中五箇山麦屋節保存会の踊り手=地主神社

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哀調の音色、山里染める 五箇山麦屋まつり開幕

北日本新聞(2017年9月24日)

 五箇山麦屋まつりが23日、南砺市下梨(平)の地主神社境内で開幕し、哀愁を帯びた音色が秋の山里を包んだ。24日まで。

 夜の舞台競演は、ススキをあしらった秋の風情漂う特設舞台で繰り広げられた。南砺平高校郷土芸能部、越中五箇山民謡保存会、越中五箇山こきりこ唄保存会が順にステージに上がり、「こきりこ」や「といちんさ」など五箇山を代表する民謡を披露した。

 最後は下梨発祥の麦屋節を継承する越中五箇山麦屋節保存会が登場。伝統の笠(かさ)踊りをはじめ、「早麦屋」「古代神」などを演じた。締めくくりに数ある麦屋節の元歌となる「長麦屋」を朗々と歌い上げると、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。観客は各団体の磨き抜かれた唄と踊りに酔いしれ、惜しみない拍手を送った。

 24日は午後2時から同保存会が、同3時半からは地元の小学生がそれぞれ民謡を披露する。同4時から笠踊りコンクール、同6時半から舞台競演がある。同8時20分ごろから総踊りを行う。五箇山麦屋まつりは北日本新聞社共催。

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