濃茶席で茶道具に見入る愛好者=羽咋市の日蓮宗本山妙成寺

濃茶席で茶道具に見入る愛好者=羽咋市の日蓮宗本山妙成寺

石川県 和倉・七尾・羽咋・かほく 祭り・催し

古刹の妙成寺で一服 加賀・梅鉢茶会、能登で初の開催

北國新聞(2017年9月25日)

 加賀藩ゆかりの会場で茶の湯に親しむ会員制茶会「加賀・梅鉢茶会」(北國新聞社主催)は24日、羽咋市の日蓮(にちれん)宗本山妙成寺(みょうじょうじ)を会場に能登で初めて開かれた。高く澄み渡る秋空の下、重厚な木造伽藍(がらん)が建つ境内に、加賀友禅など着物姿の愛好者が続々と訪れ、国宝指定を目指す能登の古刹(こさつ)で一服を味わった。
 国重要文化財の書院にしつらえた濃茶席では、加賀藩御用釜師の伝統を受け継ぐ十四代宮﨑寒雉庵(かんちあん)さん(北國文化賞受賞者)が、秋の風情を感じる席を開いた。床には裏千家15代家元鵬雲斎(ほううんさい)筆の「清風明月無尽蔵(せいふうめいげつむじんぞう)」を掛け、300年の時を経てきた初代寒雉(かんち)作の茶釜や、菓子「伽藍の秋」でもてなした。
 正客となった前田家18代当主の前田利祐(としやす)氏が梅の古木で作った茶杓(ちゃしゃく)も使われ、愛好者が妙成寺と加賀藩とのつながりに思いをはせた。妙成寺の駒野日高貫首(にちこうかんじゅ)も一服を味わった。
 客殿では、茶道裏千家名誉師範で淡交会(たんこうかい)富山支部の井上宗朋さんが薄茶席を設けた。床には面壁達磨(だるま)の自画賛を掛け、妙成寺境内の参道修繕にちなみ菓子「通い路」を用意した。鉄釉(てつゆう)陶器人間国宝石黒宗麿(むねまろ)の茶(ちゃ)碗(わん)など富山ゆかりの茶道具も注目を集めた。点心席は金沢市の銭屋が担当した。
 会場には、能登地区から参加する愛好者の姿も多く見られた。初めて参加したという志賀町の日野理敦石川県いけ花文化協会常務理事は「席主や正客さんのお話が面白く、会場も素晴らしかった」と振り返った。

和倉・七尾・羽咋・かほく ニュース