七尾海上保安部の洋上救急慣熟訓練は25日、七尾市の恵寿総合病院屋上のヘリポートなどで行われ、同病院と公立能登総合病院の医師や看護師らが、ヘリコプターの搭乗、飛行などを体験し、出動に備えた。
第9管区海上保安本部新潟航空基地から飛来したヘリに医師や看護師が乗り込み、能登島上空などを約30分間飛行した。恵寿総合病院の研修医田中和(やわら)さん(26)は「機内の揺れや、音の大きさが想像以上だった。診療方法などを検討していく必要がある」と感想を述べた。
海上での事故や急病人に対応するため、ヘリや巡視船で医師らを現場に派遣する洋上救急制度は1985年に始まり、同本部管内では20件の出動があった。