県ふれあい昆虫館(白山市)は28日、体の表面が黄色のアマガエルの展示を始めた。遺伝子の突然変異で起こった色彩変異個体とみられ、「レモンちゃん」と命名された。目立つ色ながらも鳥などに捕食されず成長しており、同館は「運に恵まれたカエル。縁起の良い色でもあり、幸運にあやかりにきてほしい」と来館を呼び掛けている。
レモンちゃんは体長2・8センチで、野々市市郷2丁目の大工浅井敦さん(33)が7月、自宅の駐車場で捕獲し、昆虫館に譲った。安定して餌を食べるようになったことから、展示が決まった。
昆虫館によると、レモンちゃんは色素が欠乏している「アルビノ」とみられる。ただ、目や皮膚に若干色素が残っているとみられ、非常に珍しいという。
館内では金色のオタマジャクシとして「金ちゃん」が2015年から、「アカメちゃん」が16年から展示され、来館者の注目を集めた。しかし、金ちゃんはオタマジャクシで、アカメちゃんはオレンジ色のカエルに成長した後で死んだ。