フジバカマから飛び立つアサギマダラ=松川町の「およりての森」

フジバカマから飛び立つアサギマダラ=松川町の「およりての森」

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アサギマダラ、優雅な舞 松川町「およりての森」

信濃毎日新聞(2017年9月30日)

 松川町の「およりての森」にある「物見の丘」で、フジバカマの花の周りをアサギマダラが飛び交っている。町の森林づくりアドバイザー堤久さん(78)が昨年から約千株のフジバカマを植樹。堤さんによると、花の蜜を求めて1週間ほど前からアサギマダラが飛来している。秋晴れとなった29日も、20匹ほどがひらりひらりと優雅に舞う姿が見られた。

 町は、およりての森に多様な草木を植えて自然林の姿に近づける長期計画を進めている。フジバカマの植樹はその一環で、計画の中心となっている堤さんが増やしてきた。物見の丘は旧県松川青年の家近くにある。町によると、出入り口に車止めのチェーンが架かっているが、自由に歩いて入ることができる。

 群生するフジバカマの周りには、シラカバやブナの幼木に加え、他のチョウの幼虫が好む草木も育っている。「(幼虫が)食べる植物、蜜が吸える花々、羽を休める木々があって初めて豊かな生態系ができる」と堤さん。アサギマダラが乱舞する様子に「子どもたちが見に来て、植物やチョウに興味を持つきっかけになればいいね」と話した。

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