草木が秋色に染まった八島ケ原湿原

草木が秋色に染まった八島ケ原湿原

長野県 蓼科・八ヶ岳・諏訪 花・紅葉

八島ケ原湿原、ぬくもり色 草紅葉の季節到来

信濃毎日新聞(2017年9月30日)

 諏訪市と下諏訪町にまたがる標高約1630メートルの国天然記念物・八島ケ原湿原が「草紅葉」の季節を迎えている。晴天が広がった29日の日中はぬくもりを感じさせる秋の色に染まった湿原を観光客が散策していた。

 湿原入り口にある同町八島ビジターセンターあざみ館によると、青々としていた湿原の草木は8月から徐々に色が変わり、9月は特に紅葉が進んだという。アサマフウロは赤、ススキの葉はオレンジや紫に色づいている。天候次第だが、10月中旬まで楽しめそうだという。

 古希の記念旅行で木道を夫婦で歩いていた西川竹子さん(70)=大分市=は「信州の素晴らしい景色が楽しめて満足。良い思い出になった」と笑顔。夫の法男さん(70)は「天気が良くて気持ちが良いね」と風景を写真に収めていた。

 この日の諏訪の最低気温は9・5度と10月中旬並みの冷え込み。同湿原南側にある山小屋「ヒュッテみさやま」の小屋番、三井悠さん(32)は午前6時ごろに山小屋の辺り一面に霜が降りているのを今季初めて見た。「草も花もすべて真っ白に染まってとてもきれいだった」と三井さん。秋から冬への足早な移り変わりを感じている。

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