珠洲市内で開催中の奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)は30日、開幕以来の総鑑賞者数が目標の3万人を突破した。実行委は22日までの会期中に3万人の来場を目標に掲げており、9月3日の開幕から28日間で達成した。
総鑑賞者数は市内4カ所のアート作品を観測点として鑑賞者数を合計した推計となる。実行委員長の泉谷満寿裕市長は、開催期間の約半分での達成に「本当にありがたい。情報発信ができていることに感謝したい」と話した。
30日の珠洲市内はおおむね晴天に恵まれ、アート作品が集中する飯田町商店街や旧蛸島駅周辺は散策する観光客でにぎわった。同日夕には旧飯塚保育所(正院町飯塚)にあるアーティストひびのこづえさんの作品「スズズカ」で、あでやかなダンスパフォーマンスが繰り広げられ、旧保育所の遊戯室を埋めた約200人を魅了した。