北陸新幹線(長野経由)の東京―長野間が1997年10月に開業して20周年を迎えたのを記念し、JR東日本は1日、長野、上田、佐久平、軽井沢の各駅で記念イベントを開いた。長野発上野行きの記念臨時列車も運行し、関係者や大勢の鉄道ファンが節目を祝った。
東京―長野間は、98年の長野冬季五輪を前に、長野新幹線として先行開業。15年3月に長野―金沢間が延伸開業した。
長野市の長野駅ホームではこの日朝、記念臨時列車「あさま690号」の出発セレモニーを開催。同社の伊藤悦郎・長野支社長は「首都圏までの時間が短くなり、ビジネスや旅行で気軽に行けるようになった。新幹線と共に次の20年に向けてスタートしたい」とあいさつした。午前7時48分、臨時列車が出発すると、関係者が手を振って見送った。臨時列車には約500人の予約があった。
長野駅前では、千曲市の画家越ちひろさんと新幹線の絵を描くイベント、上田、佐久平、軽井沢の各駅では地元の特産物販売やコンサートなどもあった。