開業20周年を迎えたしなの鉄道(上田市)は1日、30年ほど前に県内を走っていた「コカ・コーラレッド」の赤い車両を来年3月以降に再び走らせる方針を発表した。4月に初代長野色、5月に湘南色、7月に横須賀色の各ラッピング車両を復活させたのに続く取り組み。また、この日は小諸駅(小諸市)近くで20周年感謝祭も開いた。
コカ・コーラレッドのラッピング車両復活は、小諸市で開いた同社の記念式典で玉木淳社長が明らかにした。インターネットによる資金調達「クラウドファンディング」で塗装費290万円を賄う計画。先行した3色復活の後、鉄道ファンから「もう一色あるのではないか」と指摘があり、企画。クラウドファンディングは鉄道の日(10月14日)に始める予定という。
コカ・コーラレッド車両は115系の3両編成。旧車両は偶然、別の塗装を施して同社が現在も運行している。
この日の20周年感謝祭では、記念グッズの販売や車両模型の展示などの他、災害時の線路点検で活躍する「レールスター」の乗車体験会もあり、親子連れの行列ができていた。