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築山行事厳かに 新湊の放生津八幡宮

北日本新聞(2017年10月3日)

 射水市八幡町(新湊)の放生津八幡宮の「築(つき)山(やま)行事」が2日、境内で執り行われ、神道と仏教の祭りが一緒になった「神仏習合」の形式を残す祭壇が組み上げられた。

 築山行事は県の無形民俗文化財。1日に新湊地域中心部で行われた「新湊曳(ひき)山(やま)まつり」と呼ばれる「曳山行事」とこの築山がともに伝承されているのは全国的にも珍しい。

 仏教で世界の中心にあるとされる須弥山を表した祭壇には主神の「姥(うば)神(がみ)」のほか毘沙門天と持国天、増長天、広目天の四天王、地域に関係した人物を毎年選ぶ「飾(かざり)人(にん)形(ぎょう)」を置いた。ことしの飾人形は、戦国時代の放生津城主、神保慶(よし)宗(むね)が「一休さん」として有名な一休宗純に「宗(そう)茂(も)」という戒名を生前にもらった場面を表した。

 曳山と築山を一体的に保存するため6月に発足した「放生津八幡宮築山・曳山保存会」は現地解説会を開き、市新湊博物館の松山充宏学芸員が築山行事の発祥や意義、人形を紹介するなどした。

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