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戦国武将テーマに「三国同盟」 上田・上越・甲府が連携へ

信濃毎日新聞(2017年10月3日)

 真田氏、上杉氏、武田氏の各戦国大名にゆかりのある上田、上越(新潟県上越市)、甲府(甲府市)の3商工会議所が今月、戦国武将をテーマに観光の広域連携を目指す「三国同盟」を結ぶ。上田と上越は一足先に2016年度から互いの観光ルートを巡るバスツアーなどを実施。新たに甲府が加わり、ツアーの充実やインバウンド(海外誘客)などを見据えて手を携える。3商議所のトップは6日に甲府商議所で三国同盟協定書に調印し、連携をスタートさせることを確認する。

 昨年放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」の主要舞台の一つとなった上田市は、徳川の軍勢を2度にわたり撃退した上田城や真田神社など、上越市は上杉謙信の居城・春日山城などゆかりの史跡が豊富。上田バス(上田市)と頸城(くびき)自動車(上越市)は16年度から「聖地巡礼!必勝祈願の旅」と題して互いの史跡や上田のそば、上越の海鮮などを楽しむ日帰りバスツアーを行っている。

 三国同盟は3商議所の担当者が昨年の観光関連の展示会で顔を合わせた際、「単独では観光誘客の力が弱い」との認識で一致。甲府市は19年に武田信玄の父信虎による「開府500年」の節目を迎えることもあり、戦国をテーマとした観光振興を図るため、上田と上越のバスツアーに甲府も参加する方向になった。

 人口約19万人の甲府市には、武田家ゆかりの武田神社、信玄が保護した由緒ある寺「甲府五山」や甲斐善光寺といった史跡、ワイナリー(ワイン醸造所)、ご当地グルメの「鳥もつ煮」などの名物がある。本年度は上田、上越の商議所の観光関連業者が甲府を訪ねるモニターツアーを計画。その後は3商議所による観光ホームページの作成、交通事業者への観光ルート作りの働き掛けなどを進める。

 上田商議所の金子義幸専務理事は「上杉氏と武田氏は川中島合戦、真田氏は両家に仕えるなど戦国時代の互いの縁は深い」と指摘。観光資源を磨き合って交流の拡大や戦国ファンを呼び込むきっかけにしたい―としている。

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