観賞用に水槽で飼うモロコ。体長は7〜8センチほどに成長している

観賞用に水槽で飼うモロコ。体長は7〜8センチほどに成長している

長野県 上田・小諸 グルメ 特産

「モロコ」をコモロ名物に 高級魚の養殖挑戦

信濃毎日新聞(2017年10月4日)

 養魚の飼料製造などを手掛ける小諸市和田のマルイ産業は、高級淡水魚「モロコ」の養殖に取り組んでいる。「こもろ」の地名に似ていることに着目し、5月から同市菱野の休耕田で試験養殖。小諸の新たな名物となるよう期待している。

 同社によると、コイ科のモロコは滋賀県の琵琶湖の特産。体長は10センチ前後で、くせがなく上品な味わいが特長だ。1キロ当たり2千〜3千円で取引されることもあり、素焼きやてんぷら、甘露煮として、関西地方の料亭などで出されるという。

 同社は20年ほど前から、モロコの飼料を製造。1年ほど前に、市職員から「語呂がいいから」とモロコの養殖を勧められた。社員が所有する休耕田約80平方メートルに水深70センチの池を掘り、稚魚約1万匹を放流。飼料の取引先などに助言をもらいながら、社員が交代で餌やりをしている。獣害対策でネットをかけたこともあり、順調に成育しているという。

 寒冷な小諸で養殖できるか、3年ほどは様子見が必要で、現在は越冬の準備中。成功すれば、休耕田を活用して収入を得るモデルケースになるとみており、社長の伊藤辰治さん(65)は「小諸には地場産品の名物がまだ少ない。佐久といえばフナやコイ、小諸といえばモロコとなればいい」と願う。

 小諸の新たな食文化を広めたいと、小諸青年会議所も協力。8日に市街地で開く「信州小諸ふーどまつり」では、市が開発した鹿肉のドッグフードやモロコを紹介するブースを出展。塩焼きにしたモロコ約400匹の振る舞いや「モロコすくい」を予定している。

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