約100年ぶりに確認された真田昌幸の書状の原本(右)。上田市立博物館で特別展示している

約100年ぶりに確認された真田昌幸の書状の原本(右)。上田市立博物館で特別展示している

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真田昌幸の書状、上田で特別公開 100年ぶり確認の原本

信濃毎日新聞(2017年10月5日)

 上田市の上田城跡公園内にある市立博物館は、上田ゆかりの戦国武将真田昌幸が嫡男信幸(信之)の家老木村綱茂宛てに出した書状の原本を特別公開している。原本は今年8月、約100年ぶりに確認された。上田市での展示は初めてだ。

 書状は、九度山(和歌山県)に配流された翌年の1601(慶長6)年に昌幸が書いた。手紙などを送ってくれた国元の家族にお礼を伝えるよう求めた内容だ。同館などによると、墨の濃淡や筆勢などから書状は昌幸の自筆の可能性が高いとしている。

 埼玉県から観光で訪れた指田光宣さん(52)は書状を前に、「文字から昌幸の人柄がうかがえて面白い」。同館庶務学芸係長の清水彰さん(47)は「原本を見られる機会はなかなかない。ぜひ見に来てほしい」と話している。

 特別展示は11月5日まで。期間中、昨年10月に確認された昌幸の次男信繁(幸村)が義兄の小山田茂誠(しげまさ)に宛てた書状の原本も展示。信繁も配流されていた九度山の生活の末期に当たる1614年ごろに書かれ、自らの老いを嘆く記述などがある。

 開館時間は午前8時半〜午後5時(入館は午後4時半まで)。一般300円、高校生以上の学生200円、小中学生100円。

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