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障害者も楽しめる観光学ぶ 富士見で中東・アフリカ関係者

信濃毎日新聞(2017年10月7日)

 中東・アフリカ6カ国で観光行政に携わる11人が、国際協力機構(JICA)の研修生として来日し、6日、障害者の受け入れに積極的な諏訪郡富士見町の富士見高原リゾートを訪れた。障害の有無にかかわらず気兼ねなく観光を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」の考えを学ぶ目的。標高差約200メートルの行程を自動運転で進むカートに乗車するなどして理解を深めた=写真。

 6カ国はエジプト、ヨルダン、スーダンなどで、11人は20〜30代の若手行政職員が中心。JICAによると、多くはユニバーサルツーリズムの試みに触れるのが初めてだ。

 同リゾート営業企画室課長の藤田然さん(41)は、車椅子の障害者らも楽しめるように、2013年から無料で貸し出しているアウトドア用車椅子「HIPPO」を紹介。フレーム内が空洞で軽く、操作性にも優れているなどと説明した。ただ、補助する人が必要なため、「まだ『誰でも楽しめる』ではなく『誰とでも楽しめる』段階。補助する側の心遣いも大切」と伝えた。

 アルジェリア政府で翻訳業務を担うスメヤ・ゲズーさんは「先進的で見習うべき点が多い」と話していた。

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