最も標高差のある「白山社コース」のスタートを切るランナーたち

最も標高差のある「白山社コース」のスタートを切るランナーたち

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風越登山マラソン563人挑む 「チーム対抗戦」も白熱

信濃毎日新聞(2017年10月11日)

 飯田市のシンボルとして親しまれる風越山(1535メートル)を舞台にした第63回風越登山マラソン(飯田市、信濃毎日新聞社など主催)は9日、市営今宮野球場を発着点に行われた。3部門に計563人が出場。「登山マラソンの部」には平成に入って以降最多の334人が挑んだ。5〜10人でチームをつくり上位5人の合計タイムで競う「チーム対抗戦」が新設されたこともあり、例年以上の盛り上がりを見せた。

 同部のうち、最も長い距離(12・4キロ)で標高差が900メートル以上ある「白山社コース」は、上高井郡高山村の酪農家宮川鉄也さん(43)が1時間4分44秒で走り切り、3連覇を果たした。「風越山の登山道はきれいで下りやすく爽快。来年も優勝を狙いたい」

 同部の石灯籠コース(4・9キロ)で行われたチーム対抗戦では、急坂で足が止まりそうなチームメートを「頑張ろう」と励まし合いながら一丸となってゴールを目指した。

 聴覚障害のある浜松市の永井恒(ひさし)さん(61)は11年ぶりに出場し、登山マラソンの部虚空蔵山コース(8・7キロ)50歳以上男子の部で2位に。レース後、汗を拭いながら「もっと大勢の障害者ランナーが大会で走るようになってほしい」と願っていた。

 山麓のかざこし子どもの森公園を走る「みんなで走ろうの部」や、「ウオーキングの部」もあり、家族連れらが大勢参加した。今宮野球場では、飯田市体育協会員らが豚汁などを振る舞ったほか、信濃毎日新聞社の多目的広報車「なーのちゃん号」が出場者向けの記念新聞などを発行した。

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