14日に金沢市総合体育館で行われる大相撲金沢場所(北國新聞社主催)の「板番付」が完成した。行司の木村一馬さん(23)=大阪市出身、峰崎部屋=が数日間かけて約300人の名前を書いた。当日は正面入り口に掲示され、4横綱がそろう金沢場所のムードを盛り上げる。
作業は北國新聞会館で行われ、床に寝そべりながら、相撲字と呼ばれる独特の書体で一文字ずつゆっくりと丁寧に仕上げた。「ベテランの行司から見ればまだまだ未熟」と入門9年目の木村さん。行司は取組の判定だけでなく、場内アナウンスや部屋割り表の作成なども任される。
金沢場所は5年連続の開催で、午前8時に開場して公開稽古が始まる。禁じ手を面白おかしく紹介する初(しょっ)切(きり)や横綱の綱締め実演なども楽しめる。人気力士の握手会も行われる。