御嶽山を望む開田高原で、木の板にたたきつけるなどしてソバの実を落とす住民ら

御嶽山を望む開田高原で、木の板にたたきつけるなどしてソバの実を落とす住民ら

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御嶽山麓でかつての風景を... 開田高原でソバ脱穀

信濃毎日新聞(2017年10月12日)

 御嶽山麓にある木曽郡木曽町開田高原の「木曽馬の里」で11日、同高原の住民でつくる開田高原地域協議会のメンバーや町開田支所職員ら9人が、9月下旬に刈ったソバを昔ながらの方法で脱穀した。かつての風景を多くの人に伝えようと、ここ数年続けている試み。集まった写真愛好家が作業の様子をカメラに収めていた。

 この日は好天に恵まれ、御嶽山がよく見えるソバ畑で朝から作業。天日干ししておいたソバの束を、女性たちが木の板のたたきつけ実を落とした。午後からは、風を送ってそば殻などと実を分ける農具「唐箕(とうみ)」を使い、ここ数年では最も多い約200キロを収穫した。協議会のメンバーらは「今年は出来がいい」などと話していた。

 愛知県小牧市から訪れた写真が趣味という平野道郎さん(83)は、熱心にカメラを向けながら「よく木曽地方に来るが、こうした作業は初めて見た。収穫のある一日だった」。協議会長の中村肇さん(71)は「かつての風景が楽しめる場所だと知ってもらえるように、今後も続けたい」と話した。

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