据え置きのライトで照らされた岩松院の天井絵。催しでは別の照明器具を使って天井絵をライトアップする予定だ

据え置きのライトで照らされた岩松院の天井絵。催しでは別の照明器具を使って天井絵をライトアップする予定だ

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小布施、街並み彩る光 13日から初の催し

信濃毎日新聞(2017年10月13日)

 上高井郡小布施町の有志でつくる小布施景観研究会は13日から、町中心部をライトアップする催しを初めて開く。店舗の多くが夕方に閉店し、夜は人通りが少ないことに注目し、昼間とは異なる夜の景観を楽しんでほしいと企画。催しに合わせ、町にゆかりのある江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の作品を収蔵展示する北斎館や、北斎が手掛けた天井絵がある岩松院の夜間特別拝観も開催し、にぎわいづくりにつなげたい考えだ。

 催しでは発光ダイオード(LED)などを使用。国道403号中町南交差点近くの「幟(のぼり)の広場」や北斎館前の「栗の小径(こみち)」などで道や植え込みなどをライトアップし、落ち着いた雰囲気を演出する。

 夜間拝観は北斎館が13日、岩松院は11月18日に実施。北斎館では学芸員が収蔵作品について解説する。岩松院では天井絵「八方睨(にら)み鳳凰(ほうおう)図」をライトアップ。同寺によると、催しでの天井絵のライトアップは初めてで、渡辺章宏住職(64)は「昼間とは違う鳳凰の色合いなどを見て楽しんでほしい」と話す。

 同研究会は1991年に発足。町内の設計事務所や建設業者などで組織しており、これまで町と協力して景観を損ねる看板の撤去や景観に合わせた住宅の塗装などを呼び掛け、景観に配慮したまちづくりに携わってきた。同研究会会長の久保敏幸さん(67)は「町民が夜の景観に意識を向け、夜のにぎわいの創出にもつながる機会になればいい」と期待している。

 ライトアップは13日から11月11日までの午後5時〜10時。夜間拝観は北斎館と岩松院ともに午後5時〜8時。拝観料は北斎館が一般千円、高校生700円、中学生以下は無料。岩松院は一般500円、小学生は100円。問い合わせは同研究会相談役の中沢昭治さん(電話026・247・2825)へ。

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