雨のため、飯田市公民館で開いた第10回南信州獅子舞フェスティバル。ステージ上で各団体の獅子が勇壮に舞った

雨のため、飯田市公民館で開いた第10回南信州獅子舞フェスティバル。ステージ上で各団体の獅子が勇壮に舞った

長野県 伊那路 祭り・催し

熱気渦巻く屋内の演舞 飯田で南信州獅子舞フェス

信濃毎日新聞(2017年10月16日)

 第10回「南信州獅子舞フェスティバル」(実行委員会主催、信濃毎日新聞社など共催)が15日、飯田市で開かれた。雨のため初めて室内の市公民館での開催となり、出演団体は9団体減って20団体に。それでも飯田下伊那地方や伊那市、富山県小矢部市から集った獅子舞や和太鼓の担い手たちが磨いた技を披露し、満員の会場には熱気が渦巻いた。

 各団体はステージ上で10分ほどずつ順に演舞した。出演団体の4分の3は飯伊地方伝統の「屋台獅子」。おはやしの音に合わせて白や黒、青地の大きなほろをたなびかせながら所狭しと右に左に獅子頭を振る姿を、観客が息をのんで見つめた。中には子どもたちによる子獅子が共に舞う団体もあり、ほほ笑ましい姿に拍手が湧いた。

 そのほかにも、細長いほろが特徴の百足(むかで)獅子や小型の神楽獅子の優美な舞、和太鼓やしの笛による豪壮な演奏もあり、500席の会場は終始立ち見が出るなど盛況だった。実行委会長の戸崎敬さん(65)は「屋内では初めてで段取りが不安だったが、各団体が素晴らしい連携を見せてくれた。スポットライトを浴びる獅子舞も見事だった」とねぎらった。

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