良寛の母・秀子の作と判定された和歌が記された短冊(右)=出雲崎町の良寛記念館

良寛の母・秀子の作と判定された和歌が記された短冊(右)=出雲崎町の良寛記念館

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良寛母も文化人 和歌の短冊新たに判定 企画展で公開

新潟日報(2017年10月17日)

 良寛の母も文化人だった-。出雲崎町の良寛記念館で開かれている良寛と親族の遺墨などを集めた企画展「良寛の山本家展」で、母・秀子が詠んだ和歌が記された短冊が展示され、注目を集めている。

 良寛の父・以南や弟・由之は文化人として知られているが、秀子の文化的活動はこれまで明らかではなかった。

 「秀子」の署名があり、大切な人に会えない寂しさを詠んだ和歌が記された短冊は、1975年に良寛の妹の嫁ぎ先から記念館に寄贈された。しかし寄贈時は母親の名が確定しておらず、細かな調査をせずに収蔵されたままになっていた。

 記念館では、このほど図録を作るために鑑定を行っていた。母の名は生家の記録では「おのぶ」となっていたが、良寛の生家である山本家に嫁いだ際に「秀子」と名を変えたことが近年の研究でわかったことなどから、全国良寛会の役員を務める専門家が短冊の和歌は母親の作であると判定した。和歌は金の刺しゅうが入った布に書かれており、名主だった山本家の名残が感じられる。記念館の永宝卓館長代理は「母親も歌を詠む、文化人だったことを示す貴重な資料だ」と話す。

 家族で群馬県高崎市から訪れた主婦(73)は「お母さんが和歌に親しんでいたことが良寛さんにも影響を与えたのではないでしょうか。字も似ている気がする」と話していた。

 企画展には良寛本人や以南、由之などの作品も並んでいる。22日午前11時からは永宝さんによる解説会がある。12月28日まで。入館料は一般400円、高校生200円、小中学生100円。問い合わせは記念館、0258(78)2370。

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