県内でインバウンド(海外誘客)支援に取り組む任意団体「食旅☆NAGANO」は今月、長野市の長野駅周辺を特集し、外国人旅行者に飲食店や食文化を紹介する冊子「SHOKUTABI(食旅)」=写真=の配布を始めた。これまで、スキーシーズンに外国人が多く訪れる北安曇郡白馬村を中心に編集、配布してきたが、第4号となる今回、旅行者の起点となる長野駅周辺を初めて題材にした。
B5判で8ページ。駅ビルや善光寺口近くで、そば、おやき、信州みそを使ったラーメンなどを提供する20余の店舗を英語と中国語、日本語の3カ国語で紹介。そばの食べ方や居酒屋のルールを取り上げ、かつての長野駅舎の写真も載せた。計1万部を駅構内の観光案内所や市内の宿泊施設などで無料配布している。
スキーなどで訪れた外国人旅行者が同駅で降りた後、駅周辺に立ち寄らずに目的地へ向かってしまうとの声があり、長野駅特集を企画。信州ならではの食べ歩きを提案し、経済活性化につなげる狙いがあり、吉沢茜代表は「長野に来る外国人と、インバウンドに関心のある業者らとのつなぎ役になれればいい」としている。