冨士美園が発売した高級ボトリングティー

冨士美園が発売した高級ボトリングティー

新潟県 村上・胎内 グルメ 特産

瓶詰め1本2万円 プロの味高級村上茶 冨士美園が商品化

新潟日報(2017年10月18日)

 製茶販売業の冨士美園(村上市長井町)が、村上産の高級茶葉を使用して低温抽出した茶を瓶に詰めた高級ボトリングティーを売り出した。「高級な茶葉を楽しんでみたいが、おいしい入れ方が分からない」というユーザーの声や、「ペットボトルでなく、席に出せる瓶に入った村上茶がほしい」といった料理店からの要望に応えた。

 ワインのような瓶に入った商品は3種類。720ミリリットル入りで緑茶は2万円(先着150本限定で1万5千円)と8千円、紅茶は8千円(いずれも税別)。

 他産地のお茶がボトリング販売されていることを知っていた飯島剛志社長(41)が、お茶を低温抽出する技術を持つ「Benefitea」(静岡市)に昨秋、商品化を打診し、実現した。低温抽出はうま味を引き出し、渋みが出にくいとされている。

 商品化した緑茶には、茶葉「ふくみどり」などの手摘みの一番茶を使用。摘む1カ月ほど前に日を遮るシートを掛けた、色が濃く甘みがある「かぶせ茶」と、シートを掛けない香りがいい茶をブレンドし、それぞれの良さを合わせた。紅茶には5~10月に摘んだ茶葉の中から、それぞれの時期の最も良い茶葉を使用した。いずれの商品もペットボトルのお茶と比べると、約30倍の値段の茶葉で、量も約30倍使用しているという。

 口に含むと茶の爽やかな香りと、濃厚でまろやかなうま味が広がる。緑茶は肉などの料理に、紅茶は魚系の料理と特に相性がいいという。冨士美園が来年創業150年であることを記念し、最高級の緑茶「村上茶 PREMIUM KANEEI」は150本限定で特価の1万5千円で販売する。また、3商品に使用した茶葉も今月末から売り出す。40グラム入りで2千円と千円。

 飯島社長は「高級茶をプロが急須で入れたような最もおいしい状態で提供できる。ワインと同じように料理と合わせてもらいたい。アルコールが飲めない人にも楽しんでほしい」としている。

 販売は冨士美園と東京の日本橋三越本店だけ。問い合わせは冨士美園、0254(52)2716。

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