江戸時代の禅僧が描いた「禅画」をテーマにした講演会=20日、新潟市中央区

江戸時代の禅僧が描いた「禅画」をテーマにした講演会=20日、新潟市中央区

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教え伝える工夫に注目 「禅画」鑑賞の講演会 新潟

新潟日報(2017年10月24日)

 江戸時代の禅僧が描いた「禅画」の鑑賞ポイントを学ぶ講演会が20日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで開かれた。元早稲田大特任教授の浅井京子さん(71)が、タコや巻き貝を頭に乗せた人々を配する観音図など、ユーモアあふれる代表作を紹介。「興味を引かれ、作品の意図を調べて合点がいく。この流れが禅画の面白さ」と解説した。

 会津八一記念館(メディアシップ内)で12月10日まで開催される特別展「禅 早稲田大学会津八一記念博物館富岡コレクションを中心に」の関連イベント。約70人が集まり、聞き入った。

 浅井さんは「禅に関心を持ってもらおうと、禅画には動物や富士山など、親しみやすい題材が選ばれた」と説明。「年齢を重ねて初めて心に響く作品もある。禅画は年を取るのも悪くないと気付かせてくれる」と話した。

 会場を訪れた阿賀野市の無職男性(71)は「作者自身の禅の教えを深めたいという情熱が作品に込められていると感じた」と語った。

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