合掌造り家屋の形をした看板(後方)をバックに、茅の苗を植える住民ら

合掌造り家屋の形をした看板(後方)をバックに、茅の苗を植える住民ら

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合掌造り支援、末永く 福光・遊部の茅場造成地に看板

北日本新聞(2017年10月29日)

 南砺市五箇山の合掌造り家屋の屋根に用いる茅(かや)の不足を補うため、同市福光地域の遊部自治会が地元の山林に造成した茅場に看板が設置され、28日に現地で除幕式が行われた。「夢100年 絆の森」と命名され、住民らは世界文化遺産・合掌造り集落保全への貢献に決意を新たにした。

 五箇山の合掌造りは、一般的なススキではなく、内部が空洞で通気性や断熱性に優れたカリヤスを用いる。過疎の深刻化とともに、自前で調達できる割合が低下してきたため、遊部自治会が市の助成を得て、2015年から共有地の山林に茅場を造成。約900平方メートルまで広げた。

 茅場の愛称を募集し、苗植え作業に協力してきた北陸銀行から寄せられた「夢100年 絆の森」を採用した。五箇山や同行との結び付きが末永く続くよう思いを込めた。

 看板は木製で合掌造り家屋をイメージし、高さ2・9メートル、幅2・2メートル。田中幹夫市長や北陸銀行の浅林孝志取締役常務執行役員らがあいさつし、除幕した。

 住民や行員ら約70人が約300株の苗を植えた。苗は植えてから約5年で屋根に使えるようになる。初年度に植えたものは最長で2メートル近くまで成長し、この日は試験的に刈り取りも行った。

 遊部茅場事業推進会の砂田登代嗣会長は「みんなの力で世界遺産を保存していくことが意義深い」と話していた。

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