ブランド化を目指して1日発売する高級茶「信州玉露」

ブランド化を目指して1日発売する高級茶「信州玉露」

長野県 伊那路 特産

高級茶「信州玉露」1日発売 飯田・みなみ信州農協

信濃毎日新聞(2017年10月31日)

 みなみ信州農協(飯田市)は30日、ブランド化を目指して飯田市南信濃などの農家が昨年度から試験栽培を進めてきた高級茶「信州玉露」を商品化し、11月1日に発売すると発表した。茶を生産する農家の高齢化と減少が課題となる中、高級茶の生産で収益性を高め、栽培農家の拡大を狙う新しい試み。飯田下伊那地方の農協直売所などで販売する。

 同農協営農部によると、信州玉露は、茶の木に遮光用の黒い布をかぶせて渋味を抑え、濃い甘みを引き出す高級茶「かぶせ茶」の方法で生産。静岡県島田市のハラダ製茶農園の技術協力を得て商品化した。本年度は飯田市南信濃の農家3軒と下伊那郡阿南町の農家1軒が計27アールを栽培し、茶葉580キロを収穫。価格は1袋80グラム入りが税込み2千円で、740袋作った。

 県内のほか、東京・銀座の県情報発信拠点「銀座NAGANO」などでも販売する。みなみ信州農協営農部販売課の塩沢昇課長は「茶の栽培地として飯田下伊那地方の知名度を上げ、生産量を伸ばしていきたい」としている。

 同農協はこの日、管内で生産した市田柿と牛乳を使った菓子「市田柿クリームチーズサンド」(100グラム、税込み1200円)の商品化も発表。管内で飼育し、約8割を京都市の食肉関連会社に出荷しているブランド牛「南信州牛」について、注文を受けて全国に直送する仕組みを作ったことも明らかにした。

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