南魚沼市浦佐の普光寺で10月31日、晩秋の境内を彩る恒例の「魚沼菊花展・浦佐菊まつり」が始まった。色とりどりの約1千鉢が並び、訪れた人は大輪の美に見入っていた。
地元の愛好家団体や大和観光協会などでつくる実行委員会が主催し、32回目。市内をはじめ、小千谷市や湯沢町などの愛好家らが、半年~1年半かけ、丹精込めて育てた菊を持ち寄った。地元の浦佐小学校の児童も出品した。
菊を束ねてつくったアーチをくぐり境内に入ると、大ぶりで厚みのある花の「厚物(あつもの)」や、細い花びらが放射状に咲く「管物(くだもの)」など、さまざまな種類の菊がずらり。訪れた人はピンクや白、黄色といった鮮やかな色と、寺の落ち着いた雰囲気とのコントラストを満喫した。カメラを手に、写真に収める姿も目立った。
友人と訪れた南魚沼市塩沢の無職男性(75)は「知り合いの作品を探しながら楽しんだ。毎年来ているが、どれも素晴らしいですね」と話した。
11月10日まで。無料。