古文書解読に取り組む認定NPO法人設立に向け、準備を進めることを決めた総会=城端別院善徳寺

古文書解読に取り組む認定NPO法人設立に向け、準備を進めることを決めた総会=城端別院善徳寺

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古刹・善徳寺の魅力発信へNPO設立

北日本新聞(2017年11月6日)

 南砺市の城端別院善徳寺文化財護持の会は5日、同寺で総会を開き、寺の古文書解読に取り組む認定NPO法人設立に向け、動きだすことを承認した。研究成果を通史にまとめ、南砺を代表する古刹(こさつ)の再評価や魅力発信につなげる。

 善徳寺は戦国時代の永禄2(1559)年以来の伝統を誇る。1982年には約9300点の古文書をまとめた善徳寺史料目録が県教育委員会によって発刊され、近世真宗寺院史の史料として類例がないと評価されながらも、その後の引き継ぎが不十分だったため、「護持の会」を母体に認定NPO法人を設立し、研究や解読、保存管理をすることにした。

 これらの事業は寺から委託を受けて着手。有償ボランティアの人材を確保するほか、歴史学者らの協力も得たい考えだ。調査には10年程度を見込み、成果を通史にまとめる。必要性があれば、重要文化財指定に求められる史料もそろえる。

 3年分の活動資金として見込まれる3千万円を目標に寄付金を集めるほか、一口5千円で賛助会員千人以上を募る。インターネット上の「クラウドファンディング」の手法も活用する。資金確保の見通しを立てた上で、来年10月までに県に申請をする。その後5年、順調に運営できれば、法人として正式に認められる。名称は善徳文化護持研究振興会とする。

 準備を進めてきた岩田忠正副会長(元城端町長)は「善徳寺護持の歴史を明らかにし、南砺地方のコミュニティーづくりに役立てたい」と狙いを語る。

 総会では設立の進め方を承認し、9月に死去した河合常則元参院議員に代わる会長に元真宗大谷派参務の黒川紘紀さんを選んだ。

 ▽岩田さん以外の副会長=大西正隆、中島幸子

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