七尾湾の冬の味覚であるナマコのけた引き漁が6日解禁され、湾岸の七尾市や穴水町で、漁師が体長15センチ前後のナマコを次々と水揚げした。
日本海側最大のナマコの出荷拠点である七尾市の石崎漁港では、けた引き網漁船4隻から、前年の初日の2倍以上となる281キロが水揚げされた。例年並みの価格で取引され、北陸三県や関東方面の飲食店やホテルに出荷された。
県漁協七尾支所によると、海水温が下がるほど水揚げ量は増える。ナマコの腸はコノワタ、卵巣はクチコとして珍重される。土倉修運営委員長は「寒くなれば、身が柔らかくなり、うまさも増す」と話した。